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実は、当時から既にWAFというものは存在していました。開発元が海外のアプライアンス製品が中心だったのですが、様々な理由から、あまり普及しているとは言えない状況でした。某社のWAF製品を扱っていたラック社自身も、いろいろと課題を感じていたようです。
そこで我々は、設計に先立ち、当時WAFの普及を妨げていた原因の調査・分析を行い、克服すべき課題として二つのポイントに着目しました。
一つは製品価格です。
既存のWAF製品は、作業費を含めると1千万円ほどになる案件もざらといった、大変高価なものだったのです。
ニーズに合っても予算に合わないケースも多く、導入の大きなハードルとなっていました。
もう一つは防御する仕組みです。
当時、既存のWAF製品では「ホワイトリスト」による防御機能が一般的でした。ホワイトリストは未知の攻撃にも対応できるといったメリットがある反面、設定が難しく、導入・運用負荷が高いという側面があります。
というのも、ホワイトリストによる防御機能は、アプリケーションが生成する通信すべてを正しく登録することで、はじめて有効に機能します。
逆に言えば、効果を発揮させるには、正常通信すべてを漏れなくルールとして定義しなければなりません。
一般的な(ネットワーク)ファイアウォールにおいては有効な仕組みなのですが、頻繁に修正されるWebコンテンツを保護するWAFにとっては、活用するのが難しい仕組みだと考えていました。
ホワイトリスト型のWAFは、導入効果はありつつも大変で、多くの技術者にとって手に負えないシロモノだったのです。 |